事業内容

 
エルシオは、大阪大学発のフレネル液晶レンズ技術を活用して、下記の事業に取り組んでいます。
 

①人々の眼を自動で守る「オートフォーカスグラス」の開発

 
老眼や白内障、小児弱視など、視力にまつわる問題は世の中に数多く存在します。しかし、それらの決定的な解決策はまだ存在しません。多くの方が、「不便だが仕方がない」とあきらめつつ日常生活を送っているのが現状です。
 
 
【視力にまつわる代表的な問題とその解決策】
問題概要現状の対策の問題点
老眼・加齢によって水晶体や毛様体筋が硬くなり、ピント調節機能が低下して近くのものが見えにくくなる状態 ・加齢により誰しもが悩まされる、全人類共通の課題老眼者はピントの切り替えができなくなるため、日常生活の中で2、3個のメガネを使い分けるか、遠近両用メガネを使用するしかない。しかし、メガネを何度も掛け替えるのは煩わしく、度数が自分に合っていないメガネをかけ続けることで老眼の悪化が早まるケースもある。また、遠近両用メガネは視野が狭く転倒などの危険性があるほか、視野の狭さによって認知症の進行を早めることも懸念されている。
白内障・年齢とともに水晶体が白く濁る病気 ・80代以上のほとんどの方に認められる白内障患者の9割以上は、手術によって単焦点眼内レンズを挿入する。しかし、このレンズは1点にしかピントが合わないため、老眼者と同じ対策(複数のメガネを掛け替える or 遠近両用メガネを使用する)が必要となる。
小児弱視・メガネやコンタクトレンズを使っても十分に視力が出ない状態 ・目の機能が発達する時期(生後2,3か月~6歳くらいまで)に、視力の成長を妨げる要因があると弱視になりやすい屈折異常が原因の弱視は、視力が発達する時期にメガネを常用するなどで治療が可能である。しかし、子どもは視力が変わりやすいため治療の過程で何本もメガネを買い替える必要がある。また、子どもの視力を正確に測るのは難しいため、適正でない度数のメガネで治療を進めてしまうリスクがある。
 
エルシオは、独自のフレネル液晶レンズ技術を活用して、自動でピント調節できるメガネ「オートフォーカスグラス」を開発しています。オートフォーカスグラスは、使用者に合わせて「レンズが変わる」ことで、その人にぴったり合ったメガネに変身します。
 
オートフォーカスグラス(イメージ図)
オートフォーカスグラス(イメージ図)
 
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【エルシオのオートフォーカスグラスの特徴】 ・どの距離にある物体にもピントが合う ・視野が広い ・薄型 ・視界の歪みがない
 
エルシオのオートフォーカスグラスがあれば、老眼や白内障でもメガネをかけ替えたり遠近両用メガネを使用したりする必要がなくなります。また、小児弱視の治療では子どもの成長に合わせてメガネを買い替える必要がなく、1本のメガネで治療を進めることができます。
 
エルシオはオートフォーカスグラスによって視力に関するあらゆる問題を解決し、人々のQOL向上に貢献します。
 

②XR分野向けレンズ開発

 
現代はXR(VR/AR/MR)元年と言われ、世界中でXRに関する技術・製品開発が盛り上がりを見せています。XR体験に必要なXRグラスは、ビジネスからエンターテインメントまでの幅広い領域で欠かせないデバイスとなるでしょう。
 
XR体験における重要なファクターのひとつが、XRグラス装着時の「快適性」です。例えば、近視や老眼であっても普段のメガネを併用せずに装着できるXRグラスが求められています。
 
エルシオのフレネル液晶レンズ技術を活用すれば、メガネを併用しなくても度数を調整できるXRグラスを実現可能です。これにより、快適で没入感の高いXR体験を人々に提供できるようになります。また、エルシオの液晶レンズはXRグラスの大きな課題である「XR酔い」にも効くと考えられています。
 
エルシオは、XR分野向けのレンズ開発を通して、XRを活用した新たな世界の創出に貢献します。